ひたいのログインボーナス

僕は文字を書く仕事をしているんですが書けない時ってどうしてこんなに書けないんでしょうね。あらすじを頭の中に「在る」状態にするまでの行程が本当にきついんです。ちなみに今の僕は「在る」状態です。

あのね、文筆家の仕事の8割ってうだうだ考え込んでる状態なんです。これはマジで本当にそう。だって「在る」かんじになればあとはそれを出力していくだけだもん。正直悩んでる時より全然楽。だからおとなしくカタカタ打ってる時に「おっ仕事してるな」って思って、他の、ぼーっとしたり散歩したりゲームしたり読書してる時間は「仕事してないな」って思わないであげてください。違うんです。ぼーっとしてる時間の方が苦しんでるし余程仕事してるんです。まあ7:3くらいの確率でガチのサボり時間とかもあるけどそれは外から見てもわからないのでもうどうしようもないね。PC前に強制的に缶詰めになる方法も無くはないけどそういうのってギリギリの時でさ、普段使いの仕事方法にしたくないじゃんか……。

たまに続編とか既にキャラが決まっている脚本の仕事が来ると頭の中に何も「無い」状態で筆を動かし始めて、あとはキャラに喋らせるに任せるって方法もあるけど、0から話を作り上げる時はこの方法は通用しませんのでした。キャラも固まってないしなんなら差し替えたってオッケーなんだからどんどんわかんなくなってくる。

制約のない創造は人を狂わせ悩ませる魔境です。

 

今だいたい脳内の用意はできてるのに僕の筆が全く進んでないのは、完全に昨日から「将太の寿司」無料読み放題が始まったのが悪い。読んだことなかったけど読み始めたら止まらんやんあんなの……。

それにしてもこの漫画滅茶苦茶にわかりやすいなー。まずものすごく努力家で一本気で情厚いために誰からも好かれる寿司職人見習い将太さんを主人公に据える。そこに「サブキャラのお涙頂戴人情話」と「ゲスキャラに邪魔されてピンチになる話」などのバックストーリーを敷く。その上でイベントとして寿司コンテストとか寿司対決をセッティング。あとはそれを延々と繰り返すだけ!

それで面白いんだから凄いなっていうエンタメの原形を見た気がします。

でも時代は感じる。将太さんがコンテストで「煮こごり」を出した時に「あれは何だ!?」って周囲がざわついて「何ィ―――ッ煮こごりだと!?」って審査員までビックリしてたのは、無いなと思いました。食通で煮こごり知らない人いる?あとお題にアボカドを出された時にその場にいる全員が知らなかったりとか。時代……時代ですね……。

 

さてとりあえず将太の寿司を読むのをやめて1文字目を書き始めるためにここに来ました。まずは指を動かすんだ。文字を打つモードに入るんだ。そういう時ブログ超便利。ブログありがとう。ブログタイトルを「ブログありがとう」にする気が最初は1割くらいだったのに今は4割くらいまである。今のタイトル「広漠たる中間」はパスカルの提唱した人間の立ち位置です。哲学用語です。僕はオタクだからなんの恥じらいもなくつけるぞ!!!!

 

ところでいま額にかさぶたがあります。これをペリッてむくの超楽しいし気持ちいい。わかってます、ダメですよね。でもやる。ボロッといかずにペリーッと薄く広範囲のかさぶたが取れるとしばらくPCモニタの下あたりに置いてことあるごとに持ち上げて見てうっとりしちゃう。またはがしたい、もう1枚はがしたい!でもかさぶたがいいコンディションを取り戻すのに1日はかかる。だから僕はこれをログインボーナスだと思っています。今日という日にログインしたのでかさぶたをはがします。さっき一瞬むらっと仕事モードになったのにどうでもいいかさぶたのことを書いてたらまた将太の寿司読みたくなってきた。あか―――ん!!!あかんぞ自分、1559文字。