結局

仕事をしているふりをしてずっとパスカルのことを考えている。

頭の中になんとなくこうなんじゃないかなーの傾向というか絶え間なく吹き続ける思考の追い風みたいなものはあるんだけどそれを日本語にして出力するのがクッソクソに難しい。

でもここで退いたら負けなんだ。勝負っていうのは自分の内側じゃなくて外側に出した段階でまず土俵にのぼる権利を手に入れる。どんなに「解って」いても表現したり伝えたりしなければどんな評価も受ける資格はない。おーえらそうーわかってんじゃん僕、できてないけどな。できてないけどな!!!!!

そんなこんなで意地悪な死神のスケルトクロスワードを前に呆然とすること2時間。自分がちゃんと悩めているかさえわからない。水面が見えない、底も見えない、岸も見えないプールで下手くそなクロールしてる感覚。つまりどこにも取っ掛かりが、言葉を開始するきっかけみたいなものさえ見えないんです。ただただこの1年で学んだことが頭の中をぶんぶんと飛来しては「だよね」って印象だけ残して去っていく。待ってくれ、僕は確かにあの時「そっか!」と思ったしそこに感動も衝撃もあった、僕にとってとても意味のあることだったんだ。でもここで書けないとその1年は「無かったこと」になってしまう。怖い。書きたい。この脳をゆらゆらさせるだけの場所で何かひとつ見つけてそこからこうかなこうかなってやっていって言語化という昇華をさせたい。気晴らしにスーパー行ってきます。昨日は遠くて良いスーパーに行ったけど今日は近くて悪いスーパーに行きます。

 

悪いスーパーって本当に乾燥食料と死体置き場にしか見えなくて欠片もわくわくしない。こだわりを一切感じないスーパーっていうのかな。マニュアルどおりのスーパーっていうのかな。人間味がない。とりあえずやたらパピプペポ音のBGMがうるさい店内放送のボリュームを下げてほしいしレジの人は元気を出してほしい。死体置き場から買ってきた死体を食べて生活していると少しずつ少しずつ毒に侵されていっている気分になる。853文字。