臓器を丸出しに

鬱病は自律神経のバランスがどうたらで結構遺伝するようです。

かくいう僕の鬱も母親からの遺伝だと思います。何もないのに涙が出てくるとか気が遠くなるとか何も考えられなくなって普段できるようなことが片っ端からできなくなるとかとにかく何もできないできないできないとか症状が驚くほどそっくり。一番酷い時は挨拶含めてたった10行くらいのメールを読むのに数時間かかりました。だってね、本当に理解できないの。知ってる日本語なのに全然理解できなくなるんです。怖いですよ。でも僕はそんな母親を見て育ったので自分の心因病との付き合い方を前向きに考えられるようになるまでは結構短かった気がします。

心の病気っていったって内臓の病気と同じで脳の一部がストレスで機能不全になっただけなんですよね。だから普通に自分に合った投薬治療が必要だし、よく鬱病になりたての人は薬無しで直してやるとかほざk……言いますけど、薬無しで内臓疾患治すタイプ?そんな奴いないから!!薬使って!!あっ皮膚って人間の最大の「臓器」なんだって知ってましたか?皮膚って臓器って分類なんですねー面白い。私たちは日々臓器を丸出しにして歩いている。また話がそれた。

母親は更年期もあってなかなか鬱と付き合うのが難しそうです。っていうか母親の周囲にストレス元が多すぎてさ、介護のことなんですけど。やっぱストレス元と離れないと鬱は治らんよね。いまこれを打ってる間も母親から死にたいとかLINEが来るけど、酔っぱらってるんだろうなあ……。古い人間だから抗うつ剤飲むのも躊躇うみたいで、その代わりに酒を飲んだり周囲に当たり散らしてからの後悔で更に気分が沈んで無気力になり自信を失っていくっていう、僕から見れば鬱でやっちゃいけないことスタンプラリーでもやってんの?って感想なわけですが鬱のド真ん中にいる人に何言っても無理だし。なあ。。。

僕は心の病気かそうでないかは「自分で助けてって言えるかどうか」が分水嶺だと思っています。心の病気の人は「助けて」って言えない。だから周囲が「そんなに辛いなら助けてって言えば?」って呆れるのは違うんだよなあ~~~。助けてって言える人はまだ持ちこたえてるんだ。本気でやばい領域まで行ってると「助けて」って言う選択肢が自分の中から消失してるんですよ。

鬱の人間の扱い方なんて鬱じゃない人にとってみれば知ったこっちゃないだろうし鬱経験者の僕だって鬱の人はクッソクソに面倒です。だから優しくしてあげてとは言わないから、わざわざ不理解を示したり余計なアドバイスとか言わないであげてくださいね。これ誰に向かっての文章だ……。母親からの死にたいLINEに対応してる間暇だから打ってました。

 

あと「自分鬱かも」と思ったら「風邪かも」くらいの気軽な気持ちで心療内科行っていいと思いますよ。ただし経験上、女医さんがいいです。ジジイの心療内科とか地雷率高いです。最悪なところに当たると「はい鬱ね。大丈夫すぐ治るよ」って軽んじられて強い薬出されてその薬が合わないのに依存症になっちゃって大変ですからね。

僕は母と同居はしてないわけですが近い距離に住んでる妹(not鬱)が母親の鬱攻撃をくらってすごく苦労しててごめんねって思っています。だから妹に色々アドバイスしてるわけですが、この前「鬱の人との付き合い方って本読んだら、あんたに貰ったアドバイスと同じこと書いてあったw」ってLINEきてちょっと笑いました。どや。

ああまた母からLINEきた。心療内科受診について少しずつ少しずつ説得してたんですけど、母親もうんうんって聞いてたんですけど、最後の最後に「でも今無理、病院探しとか受診とかそんな精神的余裕がない」って服を買いに行く服がないみたいなこと言い出した。この徒労感な。しかも多分今日わたしが言ったことは明日になったらさっぱり忘れてるんだろうな。この虚無への供物な。でも鬱を相手にするってこういうことなんですよね。1627文字。